メニュー

リウマチの治療を受けられる方へ
~リスクマネージメントのお話~

リウマチ性疾患・膠原病治療では免疫抑制薬、生物学的製剤、JAK阻害薬やステロイドといった特殊な薬剤を用いることがほとんどです。
これらの薬剤を使用する上で、最も気をつけなければいけないことは感染症です。薬の種類や投与量などによる差はありますが、いずれの薬剤も免疫力を下げてしまうため、感染症に対する抵抗力が弱くなってしまいます。
つまり、

  • 細菌やウイルスなどの感染症にかかりやすくなる。
  • 感染症にかかったときに、重症化しやすい(長引きやすい)。
  • 健康な人はかからない様な感染症(日和見感染症)を発症する。

などが危惧されます。

日頃から感染症対策の徹底をお願いいたします

手洗い・うがい・マスク着用などの基本的な感染対策や、栄養管理、睡眠時間の確保などを心がけましょう。

体調が悪いときには、我慢をしないでください

治療薬の影響で、治療が遅れると症状が重篤になってしまう可能性があります。
感染症が疑われる場合には治療中の薬剤の中止した方が良い場合もあります。またステロイドは、急に内服をやめると体調を崩す恐れがあります。
医療機関に受診した方が良いかどうか?
内服を継続しても良いか、休薬した方が良いか?
ご自分で判断せずに医師・看護師や薬剤師にご相談いただければと思います。

ワクチン接種

新型コロナウイルス、インフルエンザや肺炎球菌などのワクチン接種は基本的に推奨しています。しかし生物学的製材・JAK阻害薬・免疫抑制薬の使用中には生ワクチン(麻疹・風疹・ムンプスなど)の接種をけることはできません。
ワクチン接種を検討中の方は主治医に相談をお願いします。

!!帯状疱疹にご注意!!

関節リウマチ治療中に注意しなければならない感染症に帯状疱疹があります。これは水痘・帯状疱疹ウイルスによる感染症です。
抗リウマチ薬による治療中は免疫力の低下によって、帯状疱疹の発症率が高くなります。特にJAK阻害薬を服薬中は帯状疱疹のリスクがより高くなります。
帯状疱疹の初期症状は皮膚がピリピリする様な痛みを感じ、時間経過とともに水泡を伴う発赤が出現します。症状が重症になると、全身に発疹が広がったり、顔面神経麻痺を来すこともありますし、後遺症として、皮疹が治癒したあとも疼痛や感覚異常が数ヶ月~数年にわたって続く帯状疱疹後神経痛が持続することがあります。
帯状疱疹になったときに重要なことは、早期発見と早期治療です。早期に治療できれば、神経痛などの後遺症を防ぐことが可能です。
「帯状疱疹かな?」と思った際は、速やかに医療機関を受診しましょう。
また帯状疱疹の予防として、リウマチ治療中でも投与可能な不活化ワクチンがございますので、接種を検討されている方は主治医にご相談ください。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME